吉祥寺 ヴィーガンドーナッツ ”SUNDAY VEGAN”
ドーナツのショーケースの前で、「どれにしようかな?」と目を輝かせる兄弟たち。
その横で、卵アレルギーのわが子には「別のお菓子にしようね」と説得しなければならない――。
いくら高いお菓子でも、いくらおいしくても、子どもは首を縦に振りません。
本当は、みんなと同じドーナツを一緒に食べたいだけなんですよね。
第6次ブームと言われるほどドーナツ人気が高まる中で、そんな切ない場面はまだまだ多いですよね。
私自身、ドーナツが一番好きなスイーツです。
でもミスタードーナツをはじめ、ほとんどのドーナツには卵が入っています。
卵アレルギーの子どもは、「みんなと同じドーナツ」をほとんど選べません。
「ヴィーガンのお店なら、もしかして一緒に食べられるかも?」
そう思いながらも、本当に卵・乳が入っていないのか、味はちゃんとおいしいのか、子どもは喜ぶのか…。
不安があって、一歩を踏み出せない方も多いはずです。
そこで知ったのが、吉祥寺のヴィーガンドーナツ店「SUNDAY VEGAN」。
大切な人と食卓を囲む機会が多い“日曜日”に、文化や国境、思想やアレルギーすら飛び越えて、みんなが笑顔になれるものを作りたい。
そんなコンセプトで生まれた、完全ヴィーガン対応のドーナツ専門店です。
結論から言うと、SUNDAY VEGANは、卵・乳アレルギーのある子どもでもワクワクしながら選べるドーナツが並ぶお店です。
しかも、大人が食べても「これはごほうびだ」と思えるレベルの満足感があります。
ホームページに詳しい成分表の掲載はありませんが、卵アレルギーのわが子が実際に食べて、問題はありませんでした。
(気になる方は、お店に問い合わせれば成分を教えてもらえると思います。)
食品メーカーで18年営業をしてきた立場、そして卵アレルギー児の親としての立場、
その両方から見ても「ここは安心しておすすめできる」と感じています。
何より心を動かされたのは、子どものリアクションです。
人生ではじめてカスタードクリーム入りのドーナツを前にしたとき、わが子は目をまん丸にして、無言でひたすらパクパク。
食べ終わったあとに出てきた言葉は、「またあのドーナツ買ってきて」でした。
SUNDAY VEGANは、おいしいドーナツそのもの以上に、「好きなものを自由に選んでいいんだよ」と、アレルギーのある子にも言ってあげられる場所です。
商品概要

SUNDAY VEGANは、卵・乳など動物性食品ゼロの“アレルギーフレンドリーなドーナツ専門店”です。
卵アレルギーの子どもも大人も、同じドーナツを安心して一緒に選べます。
その理由は、お店のコンセプトと素材選びの徹底したこだわりにあります。
「文化や国境、思想やアレルギーを超えて、おいしい感動を分かち合う」ことを掲げ、小麦粉・砂糖・油脂などの主原料はすべて植物性。
砂糖もきび砂糖や甜菜糖を中心に使うなど、細かな部分まで配慮されています。
実際のドーナツは、卵・乳不使用なのにコクがありつつ、後味は軽やか。
人気のカスタードドーナツは豆乳ベースで、色付けにはカボチャを使用。
キャラメルトッピングのドーナツや、オーツミルクラテなどのドリンクもヴィーガン対応で揃っています。
オープンでスタイリッシュな店内では、出来たてのドーナツをその場で味わえるのも魅力です。
だからSUNDAY VEGANは、「今日はみんなで同じドーナツを安心して食べたい」「卵・乳アレルギーでも、我慢せずにスイーツを楽しませてあげたい」
そんなときに選びたい、完全ヴィーガン&アレルギーフレンドリーな吉祥寺のドーナツ店です。
卵アレルギー家族に「刺さる」理由
卵・乳アレルギーがあっても、「みんなと一緒に選べるから」。
SUNDAY VEGANが特別なのは、この当たり前のようで、なかなか叶わない体験をくれるところです。
その理由は、お店のスタート地点が「アレルギーのある人をどうにか受け入れよう」ではなく、「文化や国境、思想やアレルギーすら飛び越えて、みんなで同じものを楽しみたい」というコンセプトにあるから。
だからこそ、卵・乳を使わないために何かを我慢した味ではなく、「まずおいしい」「結果として動物性不使用」という順番でドーナツが作られています。
冒頭でも触れたように、ミスタードーナツやクリスピードーナッツ等行きたくても行けない家庭にとって、「ドーナツ屋さん=うちとは無縁の世界」になってしまうことは少なくありません。
SUNDAY VEGANは、その距離をぐっと縮めてくれるお店です。
つまりSUNDAY VEGANは、「アレルギーがあっても、ドーナツブームの輪から外れたくない」
そんな家族の気持ちにまっすぐ応えてくれる、吉祥寺の心強い居場所だと言えます。
実食レビュー|カスタードドーナツでわが子が変わった日

カスタード・チョコクリームゆず・アップルサイダー・ミルクの4種類を中心に、家族でシェアする用に合計10個購入しました。
レシートをうっかり捨ててしまったので正確な金額はわからないのですが、だいたい10個で3,000円前後だった記憶です。
1個あたりにすると約300円前後。
いわゆるチェーンのドーナツと比べると、正直ちょっとお高めの価格帯。
ただ、
- 卵・乳不使用の安心感
- 素材へのこだわり
- ずっしり満足感のあるサイズ感とクオリティ
を考えると、**「特別な日のごほうびドーナツ」**としては納得感のあるお値段だと感じました。
卵不使用とは思えないカスタードクリーム

カスタードドーナツを手でそっと割ると、切れ目からクリームがドバッ…! 思わず「おおっ」と声が出るくらい、中までたっぷり詰まっています。
カボチャで色付けされたクリームは、よくある人工的なまっ黄っ黄ではなく、ほんのりやさしいクリームイエロー。見た瞬間に「これは当たりだな」と感じる、自然な色合いです。
ひと口かじると、まず広がるのは軽やかな甘さ。
とろっとなめらかなクリームが口いっぱいに広がるのに、豆乳ベースのおかげか、後味はびっくりするほどスッと消えていきます。
「カスタード=重い」「あとで胃もたれしそう」というイメージをいい意味で裏切ってくれて、正直、これならもう一個いける…いや、あと二個はいける…と思ってしまう危険なおいしさです。
チョコ系・その他ドーナツの感想

チョコドーナツも、カスタードに負けてません。
手でそっと割った瞬間、チョコクリームがドバッ…! 予想以上の量に、思わず「え、ちょっと待って、これすごい…」と笑ってしまうほど。
一口かじると、まずチョコの濃厚さがガツンときます。
「卵も乳も使ってないんだよね?」と頭のどこかで確認したくなるくらい、ちゃんと“チョコスイーツ”としての満足感がある味。
生地はふわっふわで軽いのに、その中からとろっと出てくる濃厚チョコ。
このコントラストが最高で、噛むたびに幸せがじわ〜っと押し寄せてくる感じです。
正直、ここまでくると「アレルギー対応だから」なんて完全に関係なし。
大人が自分のご褒美に選んでもまったく遜色ない、むしろ “今日はちょっといい日だから、あのチョコ食べたいな”とわざわざ買いに行きたくなるレベルのごほうびスイーツでした。
ミルク・ゆず・アップルサイダー
カスタードやチョコほど「ドバッ」と系ではないものの、生地そのもののおいしさをじっくり楽しめるのが、ミルクとチョコクリームゆず。
まず一口かじって感じたのは、生地の食感。
ふわふわというより、少ししっかりめ・固めの bite 感があって、これがコーヒーとびっくりするくらいよく合います。
ブラックコーヒーをひと口飲んで、またドーナツをひと口。口の中でちょうどいいリズムができあがる感じ。
ミルクは香りがふわっと華やかで、シンプルなのに印象に残る味。
一方チョコクリームゆずは、ゆずの香りがふわっと立ち上がってきて、一気に“大人のドーナツ”顔になるタイプ。
甘さの中にキュッとした柑橘の香りが入るので、最後までダレずに食べ進められます。
何よりうれしかったのは、たくさん食べても胃もたれしなかったこと。
ドーナツを何個か食べると、あとで油っぽさが重く残りがちですが、SUNDAY VEGANのドーナツはそれがほとんどなくて、「あれ? まだいけそう…」と思ってしまう危険ゾーン。
罪悪感少なめなのに、ちゃんと満足感がある、“大人も本気で通いたくなるドーナツ”でした。
子どものリアクション
人生ではじめて、カスタードクリーム入りのドーナツを目の前にした瞬間。
わが子は、それまで見たことがないくらい目をまん丸にして固まりました。
ひと口かじった途端、もう一気にスイッチが入って、そこからは無言でひたすらパクパク。
あまりに集中して食べているので、こちらが話しかけるのもためらうほどでした。
みんなでシェアしようと取り分けておいたカスタードが少し余っていて、
「これ、誰か食べる?」と聞いたら、すかさず小さな手がピッと伸びてきて、
「これ、食べていい?」とおかわり宣言。
食べ終わったあと、ふうっと一息ついたタイミングで出てきた言葉が、「またあのドーナツ買ってきて。」
その一言に、胸がじんわり熱くなりました。
ただ甘いカスタードを初めて味わえたこと。
そして何より、家族で同じドーナツを一緒に食べられたこと。
その二つが重なって、わが子のテンションは完全にMAX。
「ああ、この子にとって今日は“カスタード記念日”なんだな」と思える、忘れられない時間になりました。
アレルギー的な安心ポイントと注意点
① テイクアウトして井の頭公園で食べる
SUNDAY VEGANのドーナツは、テイクアウトとの相性もばっちり。
お店でドーナツとドリンクを買ったら、そのまま歩いて井の頭公園へ向かうのもおすすめです。
晴れた日なら、ベンチや芝生に座って、家族で「どれから食べようか?」と相談しながら一口。
公園の緑と、やさしい甘さのドーナツは相性抜群です。
子どもにとっても、「特別なおやつピクニック」のような時間になります。
② ご褒美おやつとして、店内でゆっくり味わう

もうひとつの楽しみ方は、「今日はご褒美デー」と決めて店内で味わうこと。
SUNDAY VEGANの店内は、オープンでスタイリッシュな雰囲気。
ガラスケースに並ぶドーナツを眺めながら、ゆっくり選んで席に座ると、それだけでちょっと気分が上がります。
子どもには「テスト頑張った日」「病院を泣かずに頑張った日」など、何かの節目に連れてきてあげる“ごほうびスポット”にしておくのもおすすめです。
親も、オーツミルクラテを片手にほっと一息つけます。
③ 公式オンラインショップで冷凍便をお取り寄せ
東京在住ではない方や、吉祥寺まで足を運ぶのが難しい方には、公式サイトからの冷凍便お取り寄せという選択肢もあります。
配送日や商品ラインナップはお店側で決められており、「好きな日・好きな種類を細かく指定する」ことはできませんが、その分、おまかせボックスを開ける楽しさがあります。
卵・乳アレルギーがあっても、「今度の週末はお取り寄せドーナツパーティーにしようか」といった形で、自宅でもSUNDAY VEGANの世界観を味わえるのは嬉しいポイントです。
SUNDAY VEGANホームページは画像を↓↓クリック↓↓
注意点:魅力的すぎて迷う&ショーケースの見え方
ひとつだけ注意したいのは、魅力的な商品が多すぎて本気で迷うこと。
ショーケースの位置や高さの関係で、少し離れた場所からだと 「どんな種類があるのか」「名前がどうなっているのか」が、やや見えにくいと感じることもあります。
注文の順番が回ってきてから慌てないように、
- 並んでいるあいだに、できるだけ近くまで寄ってラインナップをチェックしておく
- 子どもには「今日はひとり〇個までね」と先に決めておく
など、小さな準備をしておくと安心です。
それでも迷ってしまったら、店員さんにおすすめを聞いてみるのも一つの楽しみ方。
新しいお気に入りのドーナツに出会えるかもしれません。
まとめ|「みんなで同じドーナツ」がくれるもの
卵・乳アレルギーがあると、「別のお菓子で我慢してね」という場面がどうしても増えてしまいます。
でも、SUNDAY VEGANなら、兄弟みんなが同じショーケースの前で迷って、同じようにワクワクしながらドーナツを選べる。
その時間そのものが、親子にとって大きなごほうびだと感じます。
「卵アレルギーだから仕方ない」とあきらめていたカスタードクリームのドーナツを、目をまん丸にして無心でほおばるわが子の姿を見たとき、「連れてきて本当によかった」と心から思いました。
吉祥寺に行く予定があるときは、ぜひSUNDAY VEGANを「立ち寄り候補」に入れてみてください。
まずはひとつ、カスタードドーナツを家族でシェアしてみるのもいいと思います。
「好きなものを自由に選んでいいんだよ」と言える場所が、ちゃんとこの街にもある。
その実感は、きっとこれからのお出かけの選択肢を、少しずつ明るく変えてくれるはずです。
基本情報
店名: SUNDAY VEGA
ジャンル: ヴィーガン・アレルギー対応スイーツ専門店
住所: 東京都武蔵野市吉祥寺南1-15-6
営業時間:
8:00〜17:00(※変更の可能性あり)
定休日:
不定休
注意事項
本記事の情報は筆者の経験や調査に基づいています。召し上がる際は必ず最新情報を確認のうえ、自己判断・自己責任でお願いします。


