たまたま見つけた子供の作文

アレルギーの子供を持つ親なら、こう思ったことがあるはず。
- 卵アレルギーのせいで、子供に我慢させているかもしれない
- 本当は不自由なく食べたいのかなぁ
- アレルギー体質で産んでしまって申し訳ない
兄弟がいると、どうしてもアレルギーっ子だけ別メニュー。
みんなが当たり前に食べているものを、黙って見ているしかない場面が何度もありました。
「えらいね」と褒めながら、心のどこかでずっと胸が痛かった。
私は食品メーカーで18年間営業として働いてきました。
子供の卵アレルギーがわかってから、安心して食べられるおやつを探すことが毎日の日課に。
メーカーの知識をフル活用して、ラベルを読み込んで、口コミを調べて。
それでも「これだ」と思える一品に出会えたときの喜びは、何にも代えられません。
そんなある日、妻がたまたま見つけた作文を読んで、夫婦で涙が止まりませんでした。
卵アレルギーの子供が胸に秘めていた思いを体験談としてお伝えします。
このブログでは、同じ悩みを持つ親御さんに向けて、少しでも励みになればと思っています。
だから、卵不使用のおやつを探すのは絶対にやめない。
これからもゆっくりですが、ずっと探し発信し続けます。
タイトル:「あったらいいなこんな日」
小学校の課題の作文のタイトルです。
その作文がこちらです。

「あったらいいなこんな日」
親友といっしょに東京ディズニーランドに行きました。
トゥモローランドに行ったらバズライトイヤーのアトラクションがふっ活して、
しかもとてもすいていて5回ものれて、BBポップも食べました。
お昼ご飯にベイマックスのカレーを食べました。
おやつにチュロスを食べました。
なぜかへんかかんじがしなくておいしかったです。
「なぜかへんかかんじがしない」──その言葉の意味に気づいた瞬間

ある日、妻が部屋を片付けていると、一枚の作文を見つけました。
「ねえ、ちょっと読んでみて」
そう言って私の部屋に持ってきた妻の顔が、少し曇っていました。
受け取って読み始めると、最初はほほえましい内容でした。
でも最後まで読み終えた妻は、ひとこと言いました。
「苦しいよ」と。
その意味が、じわじわとわかってきました。
うちの子は、チュロスを食べられません。
卵アレルギーだから。
「なぜかへんかかんじがしなくておいしかった」
──この言葉には、裏の意味があります。
うちの子は卵を口にすると必ず「なんか変な感じがする」と言います。
わずかな量でもすぐにアレルギー反応が出るから。
だから子供は「卵は味が嫌いだからもう食べたくない」と、自分に言い聞かせるように繰り返していました。
それなのに作文の中では、チュロスが「へんかかんじがしなかった」と書いていた。
食べたいのに食べられないから、せめて作文の中だけで食べた。
ケーキも、チュロスも、みんなと同じおやつも。
本当はずっと、食べたかったんだ。
妻の「苦しいよ」という言葉が、頭から離れませんでした。
黙っていたけど、本当は食べたかったんだ

あれは、以前ディズニーランドに行ったときのことです。
弟が「チュロス食べたい!」と言い出しました。
わがままな弟のことだから、食べさせてあげました。
その横で、アレルギーの子はただ普通に振る舞っていました。
「食べたい」とも言わない。
「ずるい」とも言わない。
それどころか、何事もなかったかのように、ケロッとしていました。
あまりにも普通だったので、私は「チュロスにそんなに興味がないのかな」とさえ思っていました。
「えらいね」と声をかけると、子供は笑って頷いていました。
でも作文を読んで、やっと気づいてしまいました。
興味がなかったんじゃない。
諦めていたんだ。
「どうせ食べられない」とわかっているから、欲しいという気持ちを、最初から表に出さないようにしていたんだ。
小さい子供が、そこまで自分の気持ちを押し殺していた。
「えらいね」じゃなくて、「ごめんね」だった。
そう気づいたとき、胸が張り裂けそうでした。
だから卵不使用の食品を探す

私が卵不使用の食品を探し続ける理由は、たったひとつです。
家族みんなと、同じものが食べたい。
ただそれだけの思いのために、食品メーカーで培った18年の知識をフル活用しています。
でも、失敗もたくさんしてきました。
味の素さんはアレルギーにきっちり取り組んでいて、卵なしの唐揚げも作っていただいています。
▶味の素やわらかからあげレビューはこちら
そのイメージから「味の素の餃子なら大丈夫」と思い込んで、何度か買って帰りました。
でも実は、味の素の餃子には卵が入っているんです。
食べた子供が「なんか変な感じがする」と言う場面が、何度もありました。
思い込みは禁物、と痛感しました。
その反省があるから今は必ず成分表を確認します。
ただそれだけの思いのために、私は食品メーカーで培った18年の知識をフル活用しています。
先日、シャトレーゼで卵不使用のプリンを見つけて買って帰りました。
▶シャトレーゼ卵不使用プリンレビューはこちら
「これ、本当に食べられるの?大丈夫?」
子供は疑いながら、おそるおそるスプーンを入れました。
ひと口食べた瞬間、目がまん丸になりました。
それからは無言です。
真剣な表情で、一気にかき込んでいきました。
その顔を見たら、また買ってきてあげたくなるんです。
面白いのは、他の兄弟が「また買ってきて」と言うと「贅沢言うんじゃない」と一喝するのに、この子に言われると話が変わります。
私も妻も、なぜか「なんとか買ってやらないと」という気持ちになってしまう。
理屈じゃないんです。
ずっと黙って我慢してきた子が、目をまん丸にして無言でかき込む姿を見てしまったら、親はもう止まれません。
だから私は、これからも探し続けます。
「あったらいいな」を「あってよかったに」変える旅

妻が作文を見つけたのは、ゴールデンウィークの約2週間前でした。
おそらく子供がこの作文を書いたのは、私たちが旅行の計画を立てるよりも前のことだと思います。
誰に頼むわけでもなく、誰に見せるわけでもなく、ただ胸の奥に秘めていた夢を、一人で作文に書いていたんです。
その夢を、今すぐ叶えられる。
たまたま、このゴールデンウィークにディズニーランドに行く計画を立てていました。
まさに夢が叶う場所、東京ディズニーランド。
これほど嬉しいことはありません。
バズライトイヤーのアトラクションを復活させることはさすがにできません。
でも、それ以外は全部叶えられます。
ベイマックスのカレーはアレルギー対応メニューのあるレストランを予約済みです。


大好きなポップコーンも、もちろん買ってあげます。
そしてチュロスです。
ずっと黙って、ずっと諦めていた、あのチュロス。
卵不使用のチュロスを、見つけました。


これはどんなアトラクションよりも最優先事項です。
ただただ楽しい旅行が、一段階上に行きました。
子供が胸の奥にそっとしまっていた夢を、家族みんなで叶える旅になりました。
「あったらいいな」を、「あってよかったね」に変える旅に。
これからも卵不使用商品の情報を発信していきます

卵不使用の食品を探すこと、これからも絶対にやめません。
理由はふたつあります。
ひとつは、食べられないと思っていたものでも、今回のディズニーランドのチュロスのように食べられるものが見つかるかもしれないから。
そしてもうひとつは、子供が胸の奥にそっと秘めていた「食べたい」という思いを、叶えてあげられるから。
それだけで十分です。
卵アレルギーを持つお子さんの親御さんに、伝えたいことがあります。
今の時代、アレルギーへの意識は確実に変わってきています。
ちゃんと探せば、卵不使用のケーキも、スイーツも、子供が大好きなおやつも、きっと見つかります。
アレルギーだからと、最初から諦めないでください。
アレルギーっ子に、我慢は似合いません。
このブログでは、これからも皆さんのお役に立てる情報を少しずつ発信していきます。
子供の「あったらいいな」を、「あってよかったね」に変えていく。
そのために、私も探し続けます。一緒に探しましょう。
注意事項
本記事の情報は筆者の経験や調査に基づいています。召し上がる際は必ず最新情報を確認のうえ、自己判断・自己責任でお願いします。


